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テレビを「正しく」処分する8つの方法【サクッと解決できます】

不用品処分

2023年10月3日

・テレビってどうやって処分するの?
・できれば費用をかけずに処分したい
・とはいえ、手間はかけたくないし、自分に合った処分方法が知りたい

こんな悩みにお答えします。

壊れたテレビや使わなくなったテレビを処分する機会は少ないので、処分方法がわからない人も多いのではないでしょうか。

結論、テレビは適当に処分すると罰金や罰則の対象になりますので、法律に基づいた正しい処分方法を理解しましょう。

そこで本記事では、
・家電リサイクル法にしたがったテレビの処分方法
・テレビを正しく処分する8つの方法
・テレビの処分にまつわるよくある質問

を解説しますので、読み終える頃にはあなたに合ったテレビの処分方法がわかるでしょう。

ぜひ参考にして、正しく賢く効率的にテレビを処分しましょう。

テレビの処分は家電リサイクル法を守ろう

テレビは粗大ごみとして処分できませんのでご注意ください。

なぜなら、2001年に制定された家電リサイクル法に基づいて処分する必要があるからです。

家電リサイクル法とは、一般家庭や事務所から出される家庭用の家電4品目である
・エアコン
・テレビ
・冷蔵庫・冷凍庫
・洗濯機・乾燥機

について、まだ使える部品や材料をリサイクルしつつ廃棄物を減らし、資源の有効活用を推進するために制定されました。

違反すると「5年以下の懲役もしくは1千万円以下の罰金、またはこの両方の罰則」を受けることになりますので、テレビは適当に処分してはならないと覚えておきましょう。

テレビの処分には「リサイクル料金」と「収集運搬料金」が必要

きちんとテレビを処分するには、「リサイクル料金」と「収集運搬料金」が必要です。

それぞれの費用は下表を参考にしてください。

品目 リサイクル料金(税込) 収集運搬料金(相場) 合計(税込)
ブラウン管式テレビ
(小:区分コード21)
1,320円〜3,100円 2,000円〜5,000円 3,320円〜8,100円
ブラウン管式テレビ
(大:区分コード22)
2,420円〜3,700円 4,420円〜8,700円
液晶・プラズマ式テレビ
(小:区分コード51)
1,870円〜3,352円 3,870円〜8,352円
液晶・プラズマ式テレビ
(大:区分コード52)
2,970円〜3,700円 4,970円〜8,700円

参考:家電リサイクル券センター『2023年4月版 リサイクル料金一覧表(家電リサイクル手続きの進め方)』
リサイクル料金はテレビの種類や製造メーカー、大きさによって異なります。
料金表に記載のないメーカーのテレビの場合、小型(15V型以下)は3,100円、大型(16V型以上)は3,700円が必要です。

収集運搬料金はテレビの処分を引き受ける店舗や回収業者によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。

テレビを「正しく」処分する8つの方法【サクッと解決できます】

テレビを処分する方法は以下の8つです。

・テレビを買い替えるときに処分を依頼する
・テレビを買った店舗に処分を依頼する
・指定引取場所へ持ち込んで処分する
・自治体が指定する業者に処分を依頼する
・不用品回収業者に処分を依頼する
・買取専門店に売る
・フリマアプリやネットオークションで売る
・友人や知人に譲渡する

それぞれの方法に良し悪しがありますので、あなたに合った方法を見つけましょう。

テレビを買い替えるときに処分を依頼する

新しいテレビと引き換えに古いテレビを処分してもらう方法で、テレビを買い替えるときにおすすめです。

家電リサイクル法により、テレビを売る店舗は古いテレビを回収する義務があります。

たとえば、下表のようにリサイクル料金と収集運搬料金がかかりますが、対応してくれるスタッフに費用を支払うだけでテレビをスムーズに処分できます。

品目 リサイクル料金(税込) 収集運搬料金(相場) 合計(税込)
ヤマダ電機 1,320円〜3,700円 2,200円 3,520円〜5,900円
ケーズデンキ 2,750円 3,520円〜5,900円
ヨドバシカメラ 550円 1,870円〜4,250円

参考:ヤマダウェブコム『家電リサイクル回収のお申込について』
参考:株式会社ケーズデンキホールディングス『家電リサイクル』
参考:ヨドバシカメラ『大型家電リサイクル回収』

店舗によって収集運搬料金が異なり、古いテレビを買取してくれる場合もありますので、どこの店舗でテレビを買い替えるのかを事前にリサーチしておきましょう。


メリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット デメリット
・手続きがスムーズ
・ポイントや特典がもらえることがある
・買い替え時に限定される
・処分費用が店舗によって異なる

テレビを買った店舗に処分を依頼する

テレビを買った店舗に処分してもらう方法で、テレビのみ処分したいときにおすすめです。

家電リサイクル法により過去にテレビを売った店舗も、処分を引き受ける義務がありますので、買った店舗がわかる場合は持ち込めば処分してもらえます。

こちらも買い替え時と同じく、リサイクル料金と収集運搬料金がかかりますが、買取キャンペーンなどで下取りしてもらえると処分費用と相殺して安く済ませられるでしょう。

テレビは冷蔵庫や洗濯機よりも持ち運びしやすいので、3,000円程度かかる訪問回収費用をかけずに処分できます。


メリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット デメリット
・手続きがスムーズ
・ポイントや特典がもらえることがある
・処分費用が店舗によって異なる
・過去にテレビを購入した店舗が対象

指定引取場所へ持ち込んで処分する

指定引取場所へテレビを持ち込んで処分してもらう方法で、自分でテレビを持ち込む代わりに収集運搬料金を節約したい人におすすめです。

ただし、リサイクル券を自分で用意する必要がありますので、下記の手順を参考にしてください。

①最寄りの指定引取場所を確認する
>> 一般財団法人家電製品協会 家電リサイクル券センター『指定引取場所検索』
②テレビのメーカーや大きさを調べる
>> 家電リサイクル券センター『2023年4月版 リサイクル料金一覧表(家電リサイクル手続きの進め方)』
③郵便局に行き、調べた情報をリサイクル券に記入する
④窓口もしくはATMでリサイクル料金を支払う
⑤調べた指定引取場所へ連絡してテレビを持ち込む

事前に予約が必要な場合もありますので、事前に確認しておきましょう。


メリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット デメリット
・リサイクル料金のみで処分できる
・自分のペースで処分できる
・家電リサイクル券の用意が手間になる

自治体が指定する業者に処分を依頼する

自治体が指定する業者に処分してもらう方法です。

リサイクル料金と収集運搬料金がかかり、収集運搬料金は業者によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。

以下は神奈川県の一例ですが、自治体によってはホームページで家電リサイクル協力店を紹介していますので、テレビを買った店舗がわからない場合や、引越しで遠方へ来てしまった場合などに活用しても良いでしょう。

・横浜市の家電リサイクル協力店一覧
・川崎市の家電リサイクル協力店一覧
・相模原市の家電リサイクル協力店一覧


メリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット デメリット
・自治体の紹介なので安心感がある ・自分で家電リサイクル券の用意が必要な場合がある

不用品回収業者に処分を依頼する

不用品回収のプロに引き取ってもらう方法です。
時間と手間をかけずに処分したい人や、テレビ以外の不用品も一緒に処分したい人におすすめです。

リサイクル料金と収集運搬料金の代わりに、業者が定める回収料金を支払います。
料金体系は不用品回収業者によって異なりますので、必ず事前に確認し、見積もりをきちんと取りましょう。高額請求されるトラブルの未然防止にもつながります。

テレビを買い取りしてもらえるケースもありますので、回収費用を安く済ませられることも。

メールやLINEで24時間対応する業者が多く、すぐに不用になったテレビを回収してくれますので、あなたの都合に合わせてテレビを処分できます。

「とにかく手間なく時短でテレビや不用品を処分したい!」という方にはピッタリの方法でしょう。


メリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット デメリット
・手続きがスムーズ
・指定した時間・場所どおりに回収してくれる
・買い取りしてもらえる可能性がある
・悪質な業者がいる
・テレビだけの回収だと割高になる可能性がある

悪質な業者を見分ける方法

不用品回収業者の中には無許可で営業する業者がいます。

基本的には「一般廃棄物処理業許可」を持っている、もしくは持っている業者と提携している業者を選びましょう。

悪質な業者は
・トラックで巡回
・チラシで無料回収をアピール
・空き地で回収
・飛び込み営業
・業者の実態がわからない

といった特徴があり、回収したテレビを不法投棄したり、不適正な管理によって環境破壊したりする可能性があります。

知らないうちに悪質な業者の違法行為に手を貸さないためにも、下記の記事を参考にして悪質な業者を見分けるコツを身につけておきましょう。

>> 【騙されない】優良な不用品回収業者の選び方【5つのチェックポイント】

買取専門店に売る

リサイクルショップなどに売ってテレビを手放す方法です。

処分費用をかけたくない人におすすめの方法です。
処分する前にまずは「売れるか」を検討してみましょう。

高値で売れなくても買い取ってもらえれば、リサイクル料金や収集運搬料金をかけずにテレビを処分できます。製造されて5年以内のモデルだと高価買取の可能性も。


メリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット デメリット
・売れれば処分費用がかからない
・臨時収入になる可能性がある
・やり取りがスムーズ
・買取価格が言い値になる
・古いテレビは買い取りされない可能性が高い

高く売れるテレビの特徴6つ

高く売れるテレビの特徴は次のとおりです。

・未使用品に近い
・人気の機種
・最新のモデル
・希少性が高いモデル
・説明書やリモコンなどの付属品がついている
・保証期間が残っている

このようなテレビは比較的に高く売れる可能性があります。

買取価格は店舗により異なりますので、比較・検討しましょう。

フリマアプリやネットオークションで売る

「メルカリ」や「ヤフオク!」でテレビを売って手放す方法です。

こちらも処分費用をかけたくない人におすすめの方法ですが、出品・梱包・発送などに手間と時間がかかり、いつ売れるかわからない点には注意が必要です。

とはいえ、売れるまでの時間は気にせず、自由な価格でテレビを売りたい場合には向いているでしょう。

買取専門店では売れないテレビが売れたり、故障しているテレビでも1万円以上で売れたりすることも。

個人間のトラブルを回避するためにも、出品時にはテレビのスペックやキズ・汚れなどの状態を正確に伝えるようにしましょう。


メリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット デメリット
・売れれば処分費用がかからない
・臨時収入になる可能性がある
・売値を決められる
・買取専門店では買い取りされないものが売れることがある
・出品作業などに、手間と時間がかかる
・売却益から手数料が引かれる
・買い手とのトラブルのリスクがある
・いつまでも売れない可能性がある

友人や知人に譲渡する

友人や知人にテレビを譲って手放す方法で、周囲に欲しい人がいる場合におすすめです。

こちらも処分費用をかけずにテレビを手放せます。

知っている間柄であるほど、情報交換がしやすく、トラブルに発展しにくいでしょう。

また、地元の掲示板やジモティーのようなサービスもおすすめです。
「取りに来てくれる方には無料で差し上げます」という条件で楽にテレビを手放せたケースもありますので、お金をかけずにテレビを手放したい方は検討してみましょう。


メリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット デメリット
・処分費用がかからない
・トラブルになりにくい
(ジモティーなどを使った場合は)
・すぐにテレビを手放せるとは限らない
・ドタキャンのリスクがある

【よくある質問】テレビの処分方法にまつわるアレコレ

よくある質問をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

テレビの大きさはどうやって調べるの?

テレビ前面のパネル部分に表示されている型番、もしくはテレビ裏面にあるシールに記載される型番から調べられます。

「機種名」や「形名」という名称の後に続く型番の、最初の数字2桁が画面の大きさを表しているケースが多いです。

なお、画面サイズが小数点で記載されている場合は、四捨五入したものがサイズです。

リサイクル券の貼り付ける位置はどこ?

ブラウン管式テレビは「右側面上部の取っ手の下」に、液晶・プラズマ式テレビは「背面左上部」に貼りましょう。

それぞれのタイプでリサイクル券の貼る位置が定められています。

うっかり画面に貼らないように気をつけてくださいね。

家電リサイクル法で対象外のテレビとは?その処分方法は?

家電リサイクル法で対象外のテレビは
・有機ELテレビ
・電源に電池などを使用するテレビ
・建物に組み込まれるように設計されたテレビ(たとえば風呂場に備え付けのテレビなど)
・液晶式モニター

などで、処分する前にお住まいの自治体に問い合わせて処分方法を確認しましょう。

サイズに応じて粗大ゴミや不燃ごみとして処分するケースや、小型家電リサイクル法に基づいて処分するケースがあるからです。テレビに限らず、他の家電4品目の処分も同様です。

地域や自治体のルールに基づいて適切に処分しましょう。

壁掛けテレビの取り外しも依頼したい場合はどうすればいい?

テレビを買い替える店舗や買った店舗に依頼する場合は、3,000円〜5,000円程度の取り外し費用がかかります。

費用は店舗によって異なり、店舗スタッフが対応する場合と、店舗から委託を受けた業者が対応する場合とに分けられますが、一般的に業者が対応すると費用は高くなります。

「できることなら大人2人で壁掛けキットからテレビを外して、回収するだけの状態にしてください。そうすれば、費用はかかりませんので」と店舗から案内されることも。

不用品回収業者だとテレビの回収料金に取り外し費用が含まれていることが多いので、手間や費用をかけずに処分したい場合は、不用品回収業者への依頼を検討する価値ありです。

【まとめ】8つの方法を参考にテレビを正しく処分しよう

今回はテレビの8つの処分方法を解説しました。

本記事をまとめると、
・家電リサイクル法に基づいてテレビを正しく処分するには5つの方法があり、基本的にはリサイクル料金と、回収方法によって収集運搬料金が必要
・費用をかけずにテレビを手放す方法は3つあり、手間と時間はかかるが、うまくいけばお得に処分できる
・テレビは持ち運びがしやすいので、指定引取場所へ持ち込めばリサイクル料金のみで処分できる
・壁掛けテレビの取り外しが大変なときや、他の不用品も一緒に回収して欲しいときは、不用品回収業者に依頼すれば手間や時間をかけずにお得に処分できる

テレビは粗大ゴミとして処分できませんので、くれぐれもご注意ください。

決して適当に処分することなく、本記事を参考にテレビは正しく処分しましょう。

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